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先日お話ししました、横滑り防止装置とトラクションコントロール(TRC)の続きになりますが、一部の車種には解除ボタンが存在しない車があります。ボタン1つで解除できれば簡単なのですが、安全装置を解除する必要があるのかという観点から解除ボタンを排除してあるものもあります。
トヨタのハイブリッド車、プリウスなんかは解除ボタンがありません。



では、プリウスで深雪時のスタックや、ぬかるみにハマったらどうしたら良いのか?

ハマってしまうとタイヤが空転するのでTRCが作動してアクセルを踏んで脱出しようにもエンジンの出力を制御されてしまうのでタイヤを駆動する力が出ないのです。
取り扱い説明書には、タイヤ前後の雪や土を取り除き、タイヤの下に木や石、砂利などをあてがう。と記載があります。
空転しているタイヤに木や石で摩擦できる状態にしてください、という事になりますが実際スタックした時に丁度良い木や石があるとは限りません。

あまりオススメはしませんが、TRCを解除する方法があります。ボタンは無いのですがコマンドを入力する事で解除できるのです!
正式にはTRCを解除するためのコマンドというよりは、車検や点検時に排気ガスを測定する、車速を測定するなどハイブリッドモードやTRCが作動すると測定が出来ないので、整備モードに切り替えるためのものになります。
まずは

① エンジン停止状態でサイドブレーキを引きます。イグニッションをONにします。(ブレーキを踏まずにスタートボタンを2回)エンジンは始動させません。

② Pレンジの状態で、アクセルペダルを全開→全閉→全閉→全閉と2回踏み込みます。

③ ブレーキペダルを踏んでシフトをNレンジにして、アクセルペダルを全開→全閉→全開→全閉と2回踏み込みます。

④ Pレンジに戻してアクセルペダルを全開→全閉→全開→全閉と2回踏み込みます。

このコマンドを入力するとディスプレイにメンテナンスモードまたは整備モードと表示されます。



このコマンドを入力し終わってからブレーキペダルを踏んでスタートボタンを押しエンジンを始動させるとTRCが解除されます。



メーター内にオレンジ色のランプが点灯します。この状態であればタイヤが空回りしていても出力の制御はされないので、アクセルを踏めばエンジンの回転は上がり、タイヤを駆動する力が出るのでスタックからの脱出が楽になるかもしれません。ただし、緊急時以外の整備モードでの走行は控えてください。強制的にエンジンを始動しているのでハイブリッド車の意味がなくなりますし、無理な駆動でミッションを傷める原因になります。取り扱い説明書にも記載がないことなので、使用には注意してください。
整備モードの解除方法はエンジンをOFFにすれば解除されます。再始動時には通常のハイブリッドモードになっています。

コマンド入力にもいろいろ制限があり、イグニッションをONにしてから15秒以内に最初のアクセルペダルの操作をするなどあります。
この方法でうまくモードが移行されない場合は時間がオーバーしているか、ペダルの動きが全開じゃない、全閉じゃないなどありますので、少しコツが必要になるかもしれないです。


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